この遺伝子決定に際して、ひとつの問題があります。それは、多民族で構成されている国では、人種の均一性が一定でなく、そのために多くの人数を集めたからといって、単純に比較することが出来ないということであります。それは、民族ごとに遺伝子の型が微妙に異なるからです。アメリカなどは典型的な多民族国家であるために、純粋な遺伝子配列決定がかえって困難だと言われています。しかしながら、日本は約2000年の歴史の中で、人の移動が欧米、中国などと比較して例外的に少なかった国であることから、先進国の中では人種の均一性が際だって高い国であり、病因遺伝子の検索には非常に有利とされています。その有利な条件下にあっても、日本における健常者の血液提供は難しいとされています。